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SUMIYA - San Jose

 

シリコンバレーで過去数年、居酒屋は増えていたが、なぜか「焼き鳥屋」は存在しなかった。そんな中、今年の夏で開店一周年を迎えた「SUMIYA」では仕事帰りのプロフェッショナル達が「摘む」焼き鳥を提供している。なぜかホッとさせるカジュアルさ。

シリコンバレーは言うまでもなくハイテク企業が集まる世界でもIT先駆けのスポット。もちろん日本の大手ハイテク企業も点在している為、日系人口も多い。サンフランシスコ市内に比べると、日本食レストランの在り方もまた一味違う。会社帰りの駐在員やエイジニア達が”仕事帰りに一杯”できる居酒屋風なレストランが多く、洗練されたサンフランシスコのレストラン群と比べると庶民的な雰囲気が漂う。

シリコンバレーで過去数年、居酒屋は増えていたが、なぜか「焼き鳥屋」は存在しなかった。そんな中、2005年と2006年のわずか数ヶ月の間に2軒の焼き鳥(あるいは鶏)専門店が続けてオープンした。しかもその名前が「SUMIKA」と「SUMIYA」。突然似た名前のレストランの出現にオーナー同士はともかく、お客もしばらくは混乱したらしい。

今年の夏で開店一周年を迎えた「SUMIYA」では、「最近ではウチの串焼き鳥のコンセプトを理解していただき、店の差別化も出来ているように思います。おかげさまでお客さんも常連さんが多いです。」とレストラン業界のビジネスは今回始めてというオーナーの上田竜士氏。

同氏は、シリコンバレーでは最近よく聞かれる「脱サラ」からこの道を切り開いた。ラッキーにも彼は、ベイエリアに何軒ものレストラン(San Jose富味寿司をはじめとする日本食、ラーメン店等)を経営するベテランオーナー、山口氏を友達に持つことから、レストランの構想がどんどん広がっていったという。経営経験が無い上田氏にとって”良き先輩”のアドバイスは天の声のようだったようだ。現在、山口氏とは期限付きのパートナー関係にある。

「焼き鳥」にしたきっかけとして、「僕は昔から焼き鳥が好きだったんです。日本人に人気の焼き鳥屋が、なぜこの日系コミュニティーが多いシリコンバレーにないのかずっと不思議でした」と上田氏は、オリジナルメニューを考えるのに毎日研究を重ねた。「はじめはもう毎日がぶっつけ本番でした。でもパートナーやお客さんからいろいろ批評やアドバイスを頂き、その都度改善していきました。今ではお客さんも固定し、評価もかなり上がりました。ウチならではのバラエティーな串を楽しんでいただいています」とオープン当初からの成長ぶりが伺えた。

やはり困難だったのは競合するもう一つの焼き鳥屋、「SUMIKA」との差別化だった。Los Altos の閑静な住宅街に存在する「SUMIKA」は、「SUMIYA」より半年前にオープンした。店内は広く、グループでの宴会にも適しており、冬は鳥を使った鍋料理が中心となる。しかしオーガニックの特選鶏を使用している事もあり、値段もそれなりに高い。一方「SUMIYA」はSan Jose のMITSUWAの近くに位置し、前居酒屋だった店の後を継いだ為、立地的には固定客を引き継いでいる。 お店の雰囲気もカジュアルで、コストパフォーマンスを上げることで、常連客は気楽に酒を飲み串を食べるという、日本でいう「飲み屋」のような存在だ。今では名前を間違えてくる客もほとんど居ない。

「SUMIYA」のメニューは鳥だけにはこだわらず、トマトやサラダまでほとんど串に刺してあるユニークなスタイル。「ウチでは野菜や鳥意外も創作して串にします。統一することで店のイメージを確立させていきたいです」とバラエティーで飽きないメニューを目指している。焼き物だけではなく付け合せやソースなども一工夫している。旬の食材を使った串のアイディアは日替わりの特別メニューにも掲示される。例えば、夏は豚の冷シャブサラダ($5.25)は大根を梅しそソースでアレンジしたり、ささみと梅ソースを組み合わせたり、大きめのカットのカルビ($2.25)は大根おろし、ねぎ、ポン酢であっさりと味付けしてある。オリジナルつくねはミートローフのように柔らかく調理してある。香ばしくスモーキーな香りの串はお酒との相性も良い為、ついついビールやお酒が進んでしまう。飲み物は生ビール、焼酎(15%以下)、酒など多種を揃えている。 値段も手頃なので一杯ひっかける程度でも気軽に寄れる場所だ。

5160 Moorpark Ave

San Jose, CA 95129

(408) 973-0604

客一人の平均単価:$30